ユーロ・シティ（Ｅｕｒｏ Ｃｉｔｙ＝ＥＣ）

ユーロ・シティ（Ｅｕｒｏ Ｃｉｔｙ＝ＥＣ）とは、ヨーロッパ各都市を結ぶ、国際特急列車のことを言います。

ユーロ・シティは、もちろん国境を越えるわけですから乗車していると、出国審査、列車の検札、入国審査の順で係員がやって来て審査をされます。

ただ、審査は物々しいものではなく、審査とはいってもパスポートをチェックしてスタンプを押すだけの簡単なものです。

ユーロシティでは車両ごとに作りがちょっとずつ異なっていますが、コンパートメントタイプの造りになっている車両もあります。

ちなみに、コンパートメントタイプとは、車体の一方に通路があって、仕切り壁を立ててそれぞれひとつの部屋のように区切られているもののことを言います。

部屋は３人が向かい合わせの６人席になっていて、知らない旅行客と相席になることが多いです。

窓から眺める風景は、僅かな丘陵地を除いてはほぼ平坦で、その殆どがヨーロッパの広大な農地であることが多いようです。

民家の屋根は決まって茶色やオレンジ色の暖色系で、ユーロシティに乗っていると、これがヨーロッパの田舎というとても穏やかで美しい風景を見ることが出来ます。